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隠された皇帝〜帰郷の宴 第 37 話
隠された皇帝〜帰郷の宴 第 37 話. 劉臨は故郷を離れる前、許嫁の林天驕(りん・てんきょう)に「もし俺が皇帝になったら、必ず戻ってお前を皇后にする」と約束した。数年後、新王朝を打ち立て、ついに皇帝として即位した彼は、その誓いを果たすため、身分を隠して故郷へ帰ることを決意する。しかし、城門に入る際、役人から不当な通行税を強要される。調べてみると、なんと林天驕はすでに心変わりし、県令の息子と婚約し、県令と共に悪事を働いていることが判明する。怒りを抑えられずに彼らを糾弾するが、逆に暴行を受け、囚われの身となってしまう。そこへ駆けつけた特使によって救われた劉臨は、己の正体を隠したまま"帰郷の宴"を催し、奸臣たちを一網打尽にしようと決意する。そして、ついに皇帝としての身分を明かすと、林天驕はその時初めて、自分が何を失ったのかを悟るのだった。だが、後悔してもすでに手遅れであった……